マンションやビルにおける修繕施工に足場は必要?詳しく解説

マンションやビルにおける修繕施工に足場は必要?詳しく解説

 

マンションやビルにおける修繕施工に足場は必要?詳しく解説

 

マンションやビル・一般の住宅などの建築現場で必ずみかける鉄パイプ囲い、これが「足場」といわれるものです。足場は作業を行ううえでも重要なものであり、現場で建設工事を行う職人などの安全確保のためには欠かせない存在です。中低層と超高層の建物などによっては、外部に設置される足場も異なってきます。

今回はマンション・ビルなどの修繕などに、足場施工はなぜ必要なのかについて解説をいたします。

 

マンション・ビルの修繕に足場は必要?

安心かつ安全な作業を行える環境のためにも、まず足場の設置は必要です。足場を設置する理由としては、以下の4つが挙げられます。

  • 安全な作業を行える環境を確保するため
  • 建物外部の補修・仕上げの精度・品質を確保する
  • 塗料や補修材などの飛散防止
  • 落下物などの危険防止

タワーマンションなどの場合は、1階から最上階部分までの足場の設置が難しいといわれています。しかし30階までの高さであれば、足場を使用した工事が可能です。安全の確保を最優先すれば、足場の設置は必須といえるでしょう。

 

足場ありと足場なし工法の違いとは?

足場なしの工法による大きなメリットは、コストを抑えられることです。最近は足場の不要な工法も増えており、利用する施工主も増えています。

それでは足場ありとなし工法には、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。以下よりみていきましょう。

施工方法

足場あり:鉄パイプを格子状に組み合わせて仮設の作業通路を設置して工事
足場なし:屋上からロープを下ろし、「ロープブランコ」と呼ばれる台に職人がのって工事

工期

足場あり:組み立て・解体に時間がかかる
足場なし:足場のないぶん作業自体に時間がかかる

施工条件

足場あり:足場を組むスペースが必要
足場なし:丸い建物・ひさしが突き出ているなど、屋上からロープで垂直に降りられない建物には施工ができない

足場あり・なしでは利用できる条件が異なります。現場の状況を確認して検討しましょう。

 

足場の種類・特徴など

ここまで、足場の必要性と足場の有無での違いについてご紹介しました。設置場所などの問題もありますが、実際に現場で利用する足場の種類・特徴などを確認してみましょう。

足場の種類

主な足場の種類として、以下のようなものが挙げられます。

  • くさび式足場
  • 枠組み足場
  • 吊り足場
  • 先行足場
  • 単管足場
  • 移動式

 

足場の特徴

上記で紹介した足場の特徴を、ひとつずつかんたんに確認していきましょう。

くさび式足場

凹凸がついたくさびをハンマーで打ち込み、組み合わせることで完成する足場です。多くの現場でみられる足場となっており、低層から中層の建物工事に利用されます。

枠組み足場

大規模修繕工事などに利用される、高い場所に組める足場です。部材自体が大きいため、資材置き場など場所が必要になります。

吊り足場

通常の足場は下からくみ上げるのに対して、吊り足場は上部から吊り下げる工法です。吊り材によって作業床を支えます。通常の足場以上に設置作業を行う必要があり危険をともなうので、足場組立等作業主任者をおかなければなりません。

先行足場

手すり先行工法によって設置する足場です。常に手すりがある状態で作業ができるため、安全性をより高められるというメリットがあります。

単管足場

単管を組み合わせて足場を組み立てていく方法です。くさび式よりもコストが必要ですが、自由にサイズを調整が可能なので、幅がせまいビルなどでも使用できる点がポイントです。

移動式

床や下部にキャスターがついた足場で、ロックを解除したら人の手で移動ができます。防護設備や脚輪・上り下りのための、はしご一式が組み込まれています。

 

足場のコストは?

足場は種類も使用用途も、実に数多くあるものです。それぞれの現場に応じて設置しましょう。足場のコストは平均して、修繕工事の10~20%ほどといわれています。

コストを踏まえて足場の設置を考えた場合は、くさび式足場の設置がおすすめです。人力で組み立てられて、地上31mまでの建物で使用ができます。さらにせまい場所の設置もできるので、どのような場所にも対応可能です。

マンション・ビルの修繕などの場合は、自社一貫対応が可能な業者に依頼することがおすすめです。マンション・ビルの修繕は管理会社が下請けなどに依頼をすることが多く、中間マージンなどによって思った以上に費用がかかってしまいます。足場についても専門業者に依頼することで、本来足場のなかでは低コストとなるくさび式足場でも、費用がかかってしまうことになるでしょう。その際に自社一貫対応が可能な業者を利用すれば、結果的にコストを抑えられます。

 

まとめ

今回はマンション・ビルにおける足場の必要性と、種類などについてご紹介しました。足場を使用しない工法などもありますが、安心安全に作業を進めるためには足場の設置が必要です。個別に施工発注を行ってしまうと、それぞれのコストがかさんでしまうでしょう。

「株式会社 あさひ建装」では、大阪・九州などにて大規模修繕の実績があります。ご希望に沿った施工をご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。