マンションの大規模修繕や改修工事は、費用がかさみがちです。そのうえ業者がいくつも関わっているため、依頼の意志が伝わりにくいと思っている方も多いことでしょう。
実は、直接施工会社に工事を依頼できることをご存じでしょうか。本記事では直接施工会社に依頼するメリットを中心に、優良な会社を見抜くポイントもご紹介します。
メリット1:費用が安くなる
第一に、直接施工会社に依頼するほうが通常の依頼方法に比べて、安い料金で収まるというメリットがあります。余分な下請け業者をいくつもはさまないために、コストカットが実現できるというわけです。それでは、通常の依頼と直接施工の依頼を細かく比べていきましょう。
通常の依頼
一般的にマンションの工事を依頼する場合は、「依頼人→元請け業者→下請け業者」という流れがあります。元請け業者は依頼を直接受ける業者のことを指し、主に営業を担当しています。下請け業者は元請け業者と契約を結んで、回ってきた依頼を実際にこなしていくところです。施工内容によっては、下請け業者が複数にわたることもあるでしょう。
この流れにおいて、依頼が次へ次へと回っていく間に「マージン」と呼ばれる、各業者が得る利益が追加されます。このマージンは依頼主が払うことになっており、複数の業者が関わるほどかさんでしまいます。
直接施工会社の依頼
一方で直接施工会社に工事を依頼すると、マージンは一切発生しません。通常の依頼ではマージンの発生で、実際に払った金額と下請け業者へ回る金額には大きく差が出てしまいます。しかし他業者を介入させない自社施工会社では、同じ金額でもより質の高い修繕を受けられるでしょう。中間マージンを省略することで料金を安く、そして修繕・改修の範囲を広げることも可能です。
メリット2:施工業者と密に関われる
直接施工会社に依頼すると、施工業者と密に関われます。依頼者と職人の距離が非常に近いことは、さまざまなメリットにつながるでしょう。
伝達漏れが少ない
伝言ゲームでお題と最後の人の答えがまったく違うことがあるように、依頼者と職人の間に業者がいるほど伝達漏れは多くなります。もちろん業者同士の伝達はきちんと行われているはずなので、依頼内容とまったく異なることはありません。しかし依頼者の本心や意図は、書類には記載しきれないこともあります。自社施工会社の人間なら、見積もりをとおして微妙なニュアンスから思いをくみとり、それを工事に反映させることが可能です。
クレームを直接伝えられる
自社施工会社は依頼者と職人の間に一切業者が入らないため、ミスや要望と違うなどのクレームをダイレクトに施工業者へ伝えられます。
下請け業者が多い場合は、どこにクレームをしたらいいかわからないかもしれません。また、元請け業者を通じてクレームを伝えられたとしても、該当の業者には直接伝えられないので腑に落ちない方もいるでしょう。一方で直接依頼している場合はクレームをすぐに伝えられ、即刻の対応も期待できます。
職人の目線では、「下請けのときと直接工事を請けているときとではモチベーションが格段に違う」とおっしゃる方もいらっしゃいます。すべての仕事を任されているという責任感と、作業のすぐ背後に依頼者がいるというプレッシャーは、職人が行う作業の質も底上げしてくれるといえるでしょう。
直接施工会社に依頼するデメリット
ここまで、直接施工会社に依頼するメリットを紹介してまいりました。一方でデメリットがあることは事実です。自社施工会社のデメリットを把握して、最良の修繕方法をみつけましょう。
会社選びが難しい
自社施工会社は比較的規模の小さいものが多く、テレビCMや広告でみかけることは少ないでしょう。そのため、どの会社が優良なのか判断しにくく、会社選びの難易度が上がってしまいます。管理会社を仲介して業者を選んでもらうことも可能ですが、そのぶん職人との距離は離れてしまうでしょう。
そこで、優秀な会社と出会うために2つのポイントを紹介します。まずは入念な情報収集が大切です。Webサイトから実績を確認しましょう。できればBefore・Afterの写真が掲載されているものを探し、口コミを調べるなどして検討することがおすすめです。
次は実際に相談をして、人となりを確認しましょう。下請け業者が発生しないので、見積もりを請け負うのも同じ会社の人間です。「なんだか合わないな」と思ったらほかの業者をあたりましょう。見積もりは無料で行っているところもありますから、実際に足を運んで判断してください。
管理組合・オーナーの手間が増える
管理会社を介さない直接契約では、管理組合やオーナーがその役割を担います。施工業者は工事のプロであり、サポートには期待できません。そのぶん、当人が金額をはじめ工事の期間、追加工事の判断など細かく決定しなければならないでしょう。
まとめ
本記事では、直接施工会社に依頼するメリットを中心にデメリットも紹介しました。自社施工会社との契約は、費用が抑えられるうえに職人とも密に関われます。依頼の流れがシンプルで、依頼者の要望に沿った工事が見込めるでしょう。もちろん業者選びや契約の責任を負うことも忘れてはなりませんが、多くのメリットがあります。
「株式会社 あさひ建装」では自社一貫対応により、中間マージンを排除しています。お求めやすく修繕工事を依頼したい、と考えている方はお気軽に無料見積もりをご利用ください。