「あのマンション、いま大規模修繕中だ」とひと目でわかる目印といえば、外壁を取り囲んで組まれている足場です。
しかし近年、無足場工法という施工法が広まってきています。
無足場工法は足場を組まない分費用が安いといわれて注目されていますが、足場あり工法のときには必要のない工事が余分に必要になる場合もあります。最近は足場あり工法も価格競争で大幅に安くなりましたので、費用の比較だけでなく、施工場所、状況に照らし合わせて柔軟にお選びいただけます。
足場ありと無足場工法の違い
足場あり工法 | 無足場工法 | |
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施工方法 | 鉄パイプを格子状に組み合わせて仮設の作業通路を設置して工事 | 屋上からロープを下ろし「ロープブランコ」と呼ばれる台に職人が乗って工事 |
費用 | 足場代がかかる | 足場代はかからないが、技術差が大きく、施工者のレベルに応じた人件費がかかる。 |
工期 | 足場の組み立てと解体に少々時間がかかる | 足場がない分作業に時間がかかる |
防犯性 | 足場を利用して不審者が侵入する危険がある | 外部から見えるので心配は少ない |
クレーム | 足場の組み立て・解体時の騒音 シートで覆われるため圧迫感や暗さ |
ロープを降りるときの摩擦音 シートで覆われないため材料の飛散や落下 |
施工条件 | 足場を組むためのスペースが必要 | 丸い建物、ひさしが突き出ているなど屋上からロープで垂直に降りられない建物は基本的に施工できない |