大規模修繕のタイミング

建物だってつぶやきます。法的耐用年数より確かなタイミング

大規模修繕や改修工事は何年に一度?

建物だってつぶやきます。法的耐用年数より確かなタイミング

10年に一度、いや12年、15年……と調べる度にいろいろな年数が表示されていて、混乱されている方もいらっしゃるのでは?

定期的に必要になる大規模修繕や改修工事ですが、実はタイミングはそれほど厳密なものではありません。

法的耐用年数はあくまでひとつの目安。
しかし、それは減価償却計算のために定められたものですので、工法や構造、修繕歴、立地や気候条件などで状態はかなり異なります。

タイミングは、建物がつぶやいています

実は、ビル・マンションはとてもおしゃべり。劣化具合を案外わかりやすくつぶやいています。建物の声を聞いたら、ぜひプロの調査を。目に見える劣化がすでにある場合、目に見えない劣化がすでにはじまっている可能性があります。

資産価値を保持する。稼働率を上げる。賃貸経営にとっての鉄則は、タイミングを見逃さない大規模修繕、改修工事です。大阪で数多くの建物を調査している弊社なら、そのタイミングを的確にご提案させていただきます。

大規模修繕・改修工事の目安

部位  耐用年数 備考
建物本体 RC 50~60年
  • 工法、構造、修繕歴で劣化具合が異なる。
  • 築10年を超えると収益物件としての稼働率は下がる。
  • 築年数が経っていても稼働率の高い物件は、耐用年数より短いスパンで修繕しているものが多い。
鉄骨 35~45年
木造 20~30年
外壁塗装 アクリル 4~8年

チェックポイント

  • 外装表面の白亜化(チョーキング)現象
  • シール素材の亀裂(硬化)
  • 深いひび割れ
  • サビ

ひとつでも当てはまると工事が必要となります。耐用年数よりも立地や気候条件などによる劣化を重視しましょう。

ウレタン 6~10年
シリコン 10~15年
フッ素 15~20年
外壁タイル 25~30年

チェックポイント

  • タイルのひび割れ
  • タイルの浮き
  • 壁面の汚損
  • タイル目地のシーリングの劣化

ひとつでも当てはまるとタイルの落下による事故発生の危険性があります。

防水 10~15年

チェックポイント

  • 防水層表面のひび割れ
  • 防水層ジョイントのズレ
  • 表面塗料の色褪せ

ひとつでも当てはまると、プロの調査で内部浸水が見つかることがあります。