【有名マンションに学ぶ】正しい修繕工事とは

近年では、設計・建築技術の向上により、個性的な形状、素材を駆使しながら機能性の髙いマンション・ビル・複合施設・美術館・博物館・駅など、様々な建物を見かけるのではないでしょうか。

私は仕事柄、建物を見るのが大好きで、ネットサーフィンもさることながら、旅先では必ず様々な建築物を見て回ります。

建物に興味のない家族からはややブーイングの洗礼を受けますが、そこはランチのグレードを少しだけ上げるなどして、我慢してもらっております。

神社仏閣、お城など歴史的建造物が目を引くのは当然ですが、それに加えてビル・マンションも沢山拝見します。

楽しい建物が沢山在りすぎて、今回、少ししか紹介できませんが、私が見た建物の中から、特に個性際立つものを紹介します。

 

個性際立つ建物3選

まずは、福岡市中央区にある「浄水オークパティオ」さんです。外観の直線基調から中に入ると打って変わって究極なまでに曲線を駆使している超個性的マンションです。

自動ドアやサッシも見事に美しい曲線を描いております。中庭があり、それらは整備されていて、美しい景観です。こんな所に住んでみたいと思わせてくれます。

 

次に東京都港区にある、こちらも波打つカーテンウォールの曲線外壁が実に個性的な「国立新美術館」。

人工物と自然が融合したかのようなデザインは、実に芸術的です。最後に東京都新宿区にある、まるで宇宙人が建造したかのようなビル「モード学園コクーンタワー」。

こんなに凄い設計をした方に敬意を表します。これらは、存在が街に強烈な個性とアクセントを与えています。

見ているだけでワクワクしてきます。皆さまも近くにお立ち寄りの際は、是非一度ご覧ください。

華やかな時を経て迎える老朽化…

しかし、どんな個性的で美しい建物にも「老朽化」というキーワードが頭をもたげてきます。それは、世界中にあるすべての建物に該当します。

決してそこから逃れる事は出来ません。天変地異など起こらずとも、紫外線や酸性雨などでも「老朽化」は徐々に表れてしまいます。

それを食い止めたい、美しいままで保ち続けたい。ここで、今回のテーマである「修繕工事」という「老朽化」に対抗するキーワードが登場することとなります。

老朽化を食い止める「修繕工事」とは…

ネットや新聞媒体などで結構耳にされることがあるかと思いますが、この「修繕工事」、「修繕」とは一体何なのか。ご紹介したいと思います。

「修繕」は辞書では『壊れたり悪くなったりしたところを繕い直すこと』(goo辞書より)とあります。

まさに「老朽化」した(壊れたり悪くなったりしたところ)ものを「修繕する」(繕い直す)とあります。

そのままシンプルな言葉なのですが、このキーワードこそが、建物にとっての非常に重要なファクターとなります。

実は、先ほど私が「特に個性際立つ建物3選」を紹介しましたが、その中に見事な「老朽化対策」=「修繕工事」を行っている建物があります。

それは、福岡市中央区にある有名マンション「浄水オークパティオ」さんです。

 

有名マンションから学ぶ「美しくあり続けるための修繕工事」

浄水オークパティオさんはマンションなので、残念ながら中に立ち入り、美しい景観を実際に見る事は出来ませんので、YouTubeなどの動画でご覧ください。その動画を見た上で建築年を知ると驚くこととなります。

浄水オークパティオさんの築年月は1992年の1月です。なんと、既に築30年を経過しています。まるで建物の美しいデザインに比例するかのような美しさと魅力を保ち続けています。これは、素晴らしい事だと思います。

ここで、私がみなさまにお伝えしたい事は、これから部屋を借りたい、買いたいという人が、築年数相応に老朽化している建物と、築年数に反比例するかのような建物、一体どちらに魅力を感じるのか、どちらを購入するのかという事です。

後者の方を選ぶのは、自明の理ではないかと思います。実際、築30年以上経った今も、浄水オークパティオさんの家賃は高水準を保っているようです(ネット調べ)。これは、住まう物件を探している方のニーズに対して、見事に応えている証拠なのではないかと思います。

「修繕すべき事象」をご紹介します。

ビル・マンションの外壁などで「修繕」すべき事象としては、下記の事が挙げられます。

1.コンクリートの欠損 

2.コンクリートの浮き 

3.クラック(ひび割れ)の発生 

4.タイルの割れ 

5.タイル・塗膜の浮き・剥がれ 

6.塗膜チョーキングの発生 

7.エフロレッセンス(白華)の発生 

8.シーリングの劣化 などです。

 

特に1~3の事象は、「躯体の壊れ」に直結しています。放置しますと、中の鉄筋が酸化腐食・膨張してしまい、最悪、「爆裂」という事象の原因となります。

それは人間で言えば、骨を脆くしてしまう事であり、骨粗しょう症の様な状態になるということです。建物の骨を弱くする=建物の強度を落とすことは、建物自体の寿命や魅力を著しく損ねてしまう事に繋がります。

4~7の事象についても程度や数量によっては、今後、大きな問題を引き起こす可能性を秘めています。これらの事が実際に起こっていて、尚且つ前回の修繕工事から13年以上経っているビル・マンションは、「修繕工事」を是非ご検討ください。早めの修繕こそが建物の寿命と魅力を保持させる事となります。

 

修繕工事で大切なこと - 自社一貫施工

株式会社あさひ建装は、ビル・マンションの寿命や魅力を損なわないためのお手伝いをしております。

弊社は、自社による一貫施工を基本としております。

まずは、目視と打診による検査を徹底的に行います。これが非常に大切です。

コンクリートの欠損やクラック、タイルの割れ、シーリングの劣化などは目視により比較的容易に行えますが、「コンクリートの浮き」や「タイル・塗膜の浮き・剥がれ」につきましては、熟練職員による細やかな検査が必要となるため、弊社はこの作業にかなりの時間をかけます。

こちらをおざなりにしてしまうと、良い修繕工事は行えません。

見栄えを重視しただけの修繕工事としての本質を見誤ったものとなってしまいます。

次に、検査後には、その細かなデータを図面に起こします。その後、不良箇所への対応を行います。

作業は、「公共建築改修工事標準仕様書」に基づいて行います。

発生している不良箇所に見合う工法を自社熟練職員と自社一級建築施工管理技士による知識と経験を駆使した話し合いにより決定し、実施します。

実施中と実施後は、現場監督である一級建築施工管理技士が図面等で確認しながら検査確認を行うため、いつも安定した仕上がりをお届け出来ます。これが自社一貫施工の強みです。

 

未来へ 正しい修繕工事の先に・・・

正しい修繕工事。それは建物の美観景観を美しく保ち続けるだけではなく、資産価値を高める事に繋がります。

弊社は、「修繕工事」において、目視や打診によるしっかりとしたマニュアルを基にした調査を行い、確実に着実に不良箇所を修繕・補強します。

自社一貫施工によるマージン無しの低価格による施工、無足場工法などの省力化・合理化を追求した工期短縮のノウハウがあります。

ぜひ一度、弊社あさひ建装にご相談ください。